癒し

癒しとは
休むことではないんだよなぁ。



風邪を引いても
悲しいことがあっても
オリンピックで戦ってきても
日本人はとにかく
ゆっくり休ませたがる。

“お疲れさま”のおもいやりは
ほっとするしありがたくも思うのだけど
休むことで回復するのは
身体的な疲労だけだということを
つい忘れがちではないか。

ココロの疲れた人を休ませるのは危険。
国民がこぞって心配しているあの方が
なかなかよくならないのは
夫が休ませてしまったせいだと思っている。
やさしさは時にむごいことをする。

あるリラクゼーション体験について
聞きかじる機会があった。
隅々まで掃除の行き届いた清潔な空間。
さりげなく配置されたセンスの良い家具やアート。
甘みのあるお茶。
段階的に落とされていく照明。
衣擦れ。遠くに聞こえる音楽。
ほのかな花の香り。
手さばきの気配。温度。刺激。
目を開けたときの驚きと爽快感。
見事に計算されたプログラムだと思った。

“癒す”というとどうも
パステルに紗がかかったような
ほわーんとかふわーんとかぼやーんとか
やわらかいイメージが付き物だが
それは“休む”の類であって
せいぜい気を紛らわすくらいの効果しかない。
癒すというのはそんな生ぬるいものではないと思う。

視野が狭くなって
においも味も音もしなくなったら
まずは泣くか走り回るかして身体を疲れさせ
しっかり寝る。
起きてもよくなっていなかったら
もう休むのはやめる。
姿勢を正し、意識して感覚を研ぎ澄ませる。

みる・きく・嗅ぐ・味わう。感じる。

五感の胸ぐらを掴んで
がっしがっし荒っぽく揺さぶってやるのだ。
そういう力強さがないと治るものも治らない。
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by emi_blog | 2010-02-21 15:22 | その他  

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