衣替え

衣替えをしないこと、
について。



春らしくなってきたなぁと思っていたら
先週の水曜日は突然暑くなった。
気温は30℃近くまで上がり
突発性夏バテになりそうだった。
翌日はやや涼しくなったがまだ暑かった。
しかしその翌日の金曜日はぐーんと冷え込み
夜の天気予報には雪のマークが出た。
それ以降ずっと寒さが続いていて
今日の予想最低気温はとうとう氷点下に戻った。

気温の変化が激しいうえに
冷暖房が強いので
Tシャツに短パン・ビーサンの夏セットと
セーター・コート・ブーツの冬セットと
その中間が常に必要。
というわけでこちらの人は衣替えをしない。

日本から旅行で来る人に
「そちらは寒いですか、暑いですか」とよく聞かれるが
この質問は本当に難しい。
あまり助けにならないのは承知で
「1日のうちでも1週間のうちでも寒暖の変化が激しいですから
調節できるようにしておいてください」と答えるしかない。

日本もだんだん衣替えがしにくくなってきたと聞く。
これは困ったことだろうと思う。

季節の変わり目がはっきりしなくなって
衣替えが日本の風習として廃れていくとすれば残念だが
地球の変化のせいならば抗うわけにはいかない。
しかし、小さな家の小さなクローゼットに
四季折々の衣服をすべて出しておくというのは
不都合だし見栄えも悪いだろう。

また、季節ごとの“らしさ”をあきらめるとなると
たとえば
「どんなに寒くてもお花見に冬コートはちょっと…」というような
日本的美意識も薄れていくことになる。

人種も育った環境もさまざまなアメリカのような国では
タンクトップ姿の隣でダウンジャケットを羽織っていても
お互いに気にすることはないが
周囲との調和が大事な国ではそうもいかない。
痩せ我慢して風邪をひいたりする人が増えるのかな。
「違うけど、でも平気」に意識が移行していくのかな。
違いを尊重しあえるようになるならいいけど
無関心が進んでいくなら寂しいなぁ。

変わらないことがいいわけではないし
変わるのは仕方がないけど
どう変わるかはちゃんと選んだ方がいい。
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by emi_blog | 2010-04-12 23:58 | 文化 | Comments(0)  

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