生きる力

新学習指導要領の案内パンフレット
『生きる力』を見てみた。



『生きる力』は保護者用と教師用があり
文科省のホームページからダウンロードできる。
これから教育がどうなっていくのかは
国民みんなの関心事であるべきなので
保護者や教師でなくても手軽に閲覧できるというのは
とてもよいと思う。

改善点の筆頭に
『言語活動の充実』が挙げられている。
なんだかもっちゃりした文だけどまぁいいや。

● 言語は、知的活動(論理や思考)や
コミュニケーション、感性・情緒の基盤であり、
国語科において、これらの言語の果たす役割に応じた
能力、感性・情緒をはぐくむことを重視する
● 各教科等においては、国語科で培った能力を基本に
言語活動を充実することの必要性を十分に理解し、
言語活動を各教科等の指導計画に位置付け、
授業の構成や進め方を改善する必要がある
(教師用パンフレット p.5)

言語能力を基盤として
思考力・判断力・表現力を磨こう、とも書いてある(p.3)。

保護者用パンフレットには
言語活動を促進するための具体例が紹介されている。
社会見学でも理科の実験でも芸術鑑賞でも数学でも
解釈・説明・意見交換を通じて
自分の考えを言葉で表せるようになろう、と。

ふむ。それは大いに結構。
気になる点はただ一つ。
どうしてここに英語を入れてくれないんだ?

あいかわらずなぜか“外国語”と呼ばれている
英語教育に関しては
『外国語教育の充実』という別枠が設けられている。
『言語活動の充実』に掲げられた内容は
英語という教科においても実現されるべきだし
もしそれが考慮されているのなら
“外国語”だけ特別扱いする必要はないでしょう?

いやいや、これはあくまで“要領”だし
示してあるのは“例”にすぎない、という
逃げ道が多分に残されているのはわかる。
でもこのパンフレットを読めば読むほど
大事な柱である『言語活動の充実』から
英語が切り離されているのが見えてくる。
だからこそ
日本人教員に英語で英語を教えさせようという
まったく理解不能なアイディアが生まれるのだろう。

小学校での“外国語”教育については
保護者用(p.9)と教師用(p.5)とで
ニュアンスがずいぶん違うところも興味深い。
営業トークの臭いがするね。

前途多難。
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by emi_blog | 2010-04-14 00:02 | 英語  

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