我が国

お隣の国ともめている件と
その報道について。



どこの国でもご近所づきあいは難しい。
距離があれば起きなかった問題が起きるし
近いだけにいちいち気になってしょうがない。
歴史の見解から日頃のイザコザまで
お互いに納得できていないことが山ほどあるので
引き金をちょいと引くと
瞬く間に大騒動になってしまう。

それにしても日本のメディアは
「我が国はこんなに腰抜けです」というタッチで
政府の対応を描くのが本当にお好きなようだ。
無垢な国民はそれに扇動されて
「けしからん」「情けない」と政府を叩く。
これはいつ頃から生まれた文化なんだろう。

アメリカでも大使館や日本人学校などへの
嫌がらせがあった。
NY総領事館前には大規模な抗議デモが起きた。
これらに対する“我が国”の態度は
在留邦人向けメディアでどう描かれているか。

各種嫌がらせに対しては
在留邦人の安全をいちばんに考えるよう勧告していること。
デモについてはいち早く情報を入手し
(規模は予想より大きかったけど)
総領事館への訪問を避けるよう事前に通達していること。
デモ当日も支障なく業務を行ったこと。
「中国側に分がある」と書いたN紙記者に対しては
総領事館職員が記者を訪ねて日本政府の立場を説明し
反論文を手渡して「強く抗議」したこと。
それらがもたらすメッセージは
「我が国はこんなに毅然としています」。

それを読んだ人たちは
「おぉ、我が国はしっかりやっているな」
「ビビることなんて何もないな」と思える。
たとえ勘違いでも。
いや、勘違いでいいのだ。
この勘違いはとっても大事な勘違いだから。

領事もメディアもプレゼン上手なアメリカ流だと言われれば
身も蓋もない。
どちらの“我が国”がホンモノかはわからない。
どっちもニセモノかもしれない。
でもさ。
そんなことはどっちだっていい。
解いちゃいけない魔法、開けちゃいけない箱ってもんが
あるんだよ。

偉くて怖いと聞かされていたお父さんや学校の先生が
「実はそうでもない」って言われるようになってから
いろいろがおかしくなってきたような気がするんだ。
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by emi_blog | 2010-09-29 06:31 | 文化  

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