俎上感

『まな板の鯉』は偉大。



イヤだなぁ恥ずかしいなぁ緊張するなぁ
…と思ったけど
ここまで来たらしょうがない。
腹をくくるしかない。

通例にならって撮影前に準備時間をいただいた。
が、いまさら時間なんてもらっても
緊張が高まるだけなので
むしろちゃっちゃとやっちゃった方がいい。
あとで裏話的に聞くところによると
化粧室にこもって念入りにお支度する人もいるらしい。
「潔いですね」と言われた。

というわけで俎上で失神状態のうちに
手際よくさばいていただいた。

それで考えたのだけど
日頃からまな板の上に載る覚悟と開き直りがあったら
人は強く大きくなれるかもしれない。

医学的な命拾いを経験すればもちろんのこと
そうでなくても往生際を何度か経験すると
“俎上感”がつかめてきて
日常にもだんだん入ってくるんじゃないかと思う。
いろんな分岐点や人生の転機での決断も
できるならいったんまな板に上げた方がいい。
後々の出来ばえというか効果に違いがありそうだ。
うん、まな板の上での出来事は全般に
なんとなく信用できる気がする。

究極的には
生まれ落ちた瞬間からまな板の上にいると思えば
人生なんて楽勝だよね。
難しいことも怖いこともなくなりそうだ。

ちなみに『まな板の鯉』はうまく英語にならない。
魚にも武士にもなじみのない文化には
理解しがたい心境なのだろう。
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by emi_blog | 2010-10-24 06:13 | その他 | Comments(0)  

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