東上西下

「そこを東へ上がって」という表現を聞いた。
東へ“上がる”?



「東上・西下と言うでしょう?」と言われたが
聞いたことがない。
「北上・南下はわかるでしょ?それと同じ」。
ということは北東を頂点に、南西を底にして
斜めに傾いてるということですか?と尋ねたら
「そんなこと聞かれたのは初めてだ」と驚かれた。

で、調べてみた。以下、広辞苑第五版より。

とう-じょう【東上】西方から東方の都に赴くこと。
さい-か【西下】①都から西方の地に行くこと。②東京から関西方面に行くこと。

ほほぅ。つまりは『上洛・上京』ということですか。
だとすると方角の問題では済まないね。
案の定やっかいなことに。

とう-か【東下】都のある地方から東の方へ行くこと。あずまくだり。
あずま-くだり【東下り】京都から東国地方、特に鎌倉に下ること。海道下り。

ただし、『さい-じょう【西上】』というのはなかった。

都へ“上る”的考え方は中国に由来する。
『東下』は「長安から洛陽へ行くこと」という人もいるようだが
詳しいことはわからない。

長安から洛陽、さらに北京に至るまで
中国の都は東へ東へと移されてきているようだが
日本の遷都もこれに倣ったのだろうか。
京都を西に、東京を東に置く中京の人はどうしたらいいの。
南に都がある東北や北海道の人はどうしているの。
こうした混乱は電車や高速道路などの
「上り・下り」の一部にも残っているらしい。

ちなみにAlbanyではCapitolなど“首都”的機能が
街の東端に置かれている。
しかしそのエリアは"Downtown"と呼ばれている。
反対の西の端は"Uptown"だから
この街に限っては『東下・西上』が正解みたい。
で、この地方は州の北部という意味で"Upstate"。

うーーーむ。
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by emi_blog | 2011-05-04 00:58 | ことば  

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