数字

なるべく数字から解放された生活を送ること、
について。



電話のアドレス帳機能によって
電話番号が覚えられなくなったことを
「ボケにつながる」なんて懸念している人もいるようだけど
私はかなり早くから歓迎していた。

電話をかけるという行為に
余計な数字を介在させる手間が省けるようになったのだ。
もともと「人に話しかける」という行為に必要なのは
“名前”や“顔(写真)”であるはずなので
番号で覚えていたことの方が不自然。
言ってみれば、メモリ機能によって
電話をかけるという行為はやっと人間らしさを取り戻したのだ。

同様に、時間や年月や金額など
最近はすっかり数字に置き換えられてしまっている物事も
できるだけ数字から解放してやりたいと思う。

私の部屋にはもう何年も時計を置いていない。
腕時計もなるべくしない。
金額はちらっと確認だけしたらすぐ忘れる。
『きっちり』は他人に迷惑をかけない程度の最小限にとどめて
残りはぜんぶ『だいたい』と『ざっくり』で。

外が明るくなったり暗くなったり
おなかが空いたり眠くなったりするのを敏感にキャッチすること。
友達と会って昔を懐かしく振り返ったり
子どもの成長や年長者の衰えをしっかり見つめること。
モノの価値をきちんと見定めること。
数字に換えないでおいたほうが素敵なことは案外たくさんある。

数字から離れると、芯の強い、澄んだ記憶を残せるような気がする。
詳細を記録して呼び出す手段はいくらでもあるんだから
そういうのは他に任せて
人の脳は、人の脳らしいやり方で記憶を残したほうがいい。

疲れている人や元気が出ない人は
休みの日とか、日が暮れた後ぐらいは
意識的に数字をオフにするようにしたらいいと思う。
知らず知らずのうちに
数字に振り回されていたと気づくんじゃないかな。

私のような数字に弱いどっぷり文系はもちろん
理系のみなさんにもオススメしたい。
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by emi_blog | 2011-07-11 17:55 | その他  

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