克服

ひとり暮らしをしながら
食わず嫌いや好き嫌いを克服する試み。



家族と暮らしていたら、たとえば
「自分は食べないけどダンナさんが好きだから」という理由で
嫌いな食材を買い、料理に使うことがあるだろう。
「子どもの健康や栄養バランスを考えて」という理由で
食材や調理のバリエーションを意識的に広げることもするだろう。

一方、ひとり暮らしは放っておくとどんどん偏る。
外食や出来合いのお惣菜ばかり、という偏り方もあるが
私のように主に自炊をしている人でも
好きなものや食べやすいものに偏ってくる。

スーパーで買うものは定番ばかり。
消費→補充の繰り返しだからどうしてもそうなる。
旬のないアメリカのスーパーでは
季節が変わっても買うものは変わらない。
イチゴもブドウも白菜もバジルも年中いつでも買える。
さらに忙しくなると食事のことを考える手間も時間も惜しいので
要るものだけを書いたリストを手に
店内の決まったルートを最短距離で回って買物を済ませるようになる。

まして自分で自分の苦手な食材をあえて買うなんて普通はしない。
いつもの材料で、いつものメニューを作って食べる。
それが当たり前になって久しい。

…だったのだけど
最近なぜかうちのキッチンには
私の好みじゃないものがよく入り込む。

たとえば青紫蘇(大葉)。
私はあの香りが苦手。
出された料理に入っていてもこっそり抜きたいぐらい。
それを大量にいただいてしまったのだ。
日本人が集まった場で初対面の方に有無を言わさず渡されてしまい
こちらでは貴重品!という空気もあって断れなかった。

それからキウイ。
お肉を柔らかくするための漬け込み用に買った残り。
そろそろ食べちゃわないとなぁ。

で、仕方なく今日は
青紫蘇に梅肉をぬって鶏ささみで巻いてみた。
うーん、やっぱり紫蘇はないほうがありがたい。
キウイは小さく切って食後に。
うーん、この独特の後味がやっぱり苦手。

というわけで一転して好きになったりはしなかったけど
どちらも食べられないことはない。
他人のいる場で出されたら普通に黙って食べるだろう。
こういうことって大事かもしれない。

それで、思った。
何事もラクをするのはよくない。
ひとり暮らしだからと言って、苦手を排除していてはいけない。
時々はこうして「食べられないことはない」レベルの食材を
あえて取り入れるようにしよう。
食わず嫌いや好き嫌いを上手に滑り込ませて
ひとり暮らしの食卓を豊かにしよう。
たまには「我慢して飲み込む」レベルの食材も混ぜたりして。
ドMだね。

そういえば食わず嫌いだった辛子明太子は
思いがけずいろんな料理に使えておいしくいただけたし
かつての嫌いな食材・アボカドなんかは
いつからか定番の準レギュラーぐらいにまで昇格した。
あ、なんだ、“克服”はすでに始まってたんじゃん。

嫌いなら嫌いなままでいい。
無理に好きにならなくてもいい。
ただありのままに、拒まないで受け入れる。
あれ、何の話だっけ?

そうと決まればお次は冷蔵庫のこのセロリ。
さて、どうしてくれようか。
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by emi_blog | 2011-09-01 00:40 | その他  

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