褒め言葉の本

想いを言葉にして伝えることが
できない人が多いらしい。



おいしいものを食べて「おいしい」と。
素晴らしいものと出会って「素晴らしい」と。
うれしいときに「うれしい」と。
好きな人に「好きだ」と。

なぜか私はそういうことを手軽に表せる。
ま、これも私の変人的要素の一つなんでしょうな。

こういう子どもっぽい振る舞いは、実はコドモにはなかなか難しい。
うん、おばちゃんにもそういう時期があったからわかるよ。
あれは何なんだろうね、テレかな。邪魔をするんだよね。
私はオトナになるにつれ、自然に言えるようになったと思うんだけど
どうやら普通はそうはいかないらしい。
日本では積極的に褒めるための活動があちこちで生まれ
数年前からちょっとしたブームにさえなっているということを
今回の帰国中に知った。

きっかけはMさんにいただいた本。
Mさんからはこれまでにも心に残る深い贈り物をいただいているが
今回は「emi に必要かどうかわからないけど」と自信なさげだった。

読んでみて、正直ちょっと困った。
日頃、私が特に褒めるつもりもなく口にしている言葉に
“ほめ言葉”という名前がつけられていることに抵抗を感じた。
そうか、私が普段なにげなく発している言葉によって
相手は褒められたことになっちゃってたのか。
それに気づいた途端、コドモの頃以来久しく消えていた
テレらしきものがまとめて襲ってきた。
ダメだ、これじゃあ明日から生活しにくくなる。

残念ながらこの本は私向きじゃない。
でも、これを読みたい人はいるかもしれない。
ネットで調べたらテレビなどでも取り上げられて話題になり
2010年までですでに2万部も売れているそうだ。
ははぁ、なるほど。

この本には小さな封筒を貼りつけたページがあって
中にはMさんが私宛に書いてくれたカードが入っていた。
それは身に余るほどの素敵なメッセージだったので
そのカードだけは大事にとっておき
本は他の誰かに渡すことにした。

渡す相手はすぐに決まった。
カードを書いて、封筒に入れ、郵送した。
届いて、とても喜んでくれたことを知り、ほっとした。
「大事にします」と言うので
「もちろん大事にしてもらってもいいんだけど
メッセージだけ差し替えて、また他の誰かに渡したらどうかな」
と伝えた。

涙が出るほどぴったりハマったとしても
この本は何度も読み返すタイプのものじゃないと思う。
むしろ、さらっとコツをつかんで手放すべき。
で、受け止めてくれそうな誰かを見つけて渡しちゃう。
それは本の趣旨にも合っているだろう。
売り上げには貢献できないけどさ。

自分のところで留めるより、次々と渡すほうがいい本。
そういう本もあるはずだからね。
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by emi_blog | 2012-01-07 15:23 | その他  

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