秋入学

大学の秋入学が話題になっている。
…で?



手抜きして日経新聞の記事をざーっと読んだだけ。
だからかもしれないが
論点がさっぱりわからないのだ。

「少子化、グローバル化、国際競争が進む中で大学が活力を維持するには
自ら変わらなければいけない」
2/20付『秋入学の狙いは 東大副学長 清水孝雄氏に聞く

「大学教育を基幹産業と捉える発想の転換」
2/21付『人材競争 国境なく 秋入学、「内向き」変える好機に

「春入学にこだわっていると置いていかれる」
2/11付『宇都宮大、独協医大が秋入学「検討」 茨城・群馬大は慎重

「社会を覆う閉塞感を打破し、将来への展望を切り開く
“起爆剤”としての期待が高まる」
2/20付『大学秋入学、変革のうねり 「沈む日本」に危機感

さっぱりわからないまま、聞きかじりの情報をつないで
適当に解釈してみよう。

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①“国際競争”“グローバル化”
かつては国内だけでなんとかなっていた優秀な人材の育成が
もう立ち行かなくなってきている。
中国やインドの台頭もめざましい。
このままではヤバイ。世界に遅れをとる。
日本人をどんどん外へ出し、外から学生を入れる。
やり方もカレンダーもアメリカ式に切り替えればいいじゃないか。

②大学経営
大学も産業として、経営や利益を考えなければならない。
東大ほか主要大学がやるというなら成功の見込みが高そうだから
乗っかるところもある。
よくわかんないけど遅れちゃいけないから後を追う大学もある。
東大と言えども失敗するかもしれないから
今のところは手を出さないでおくところもある。

しばらく経って、もし秋入学採用が51%を超えれば
「みんながやってるから」という理由で一挙に大多数になるのだろう。

③社会面
現行の会計年度を基に作られた、企業の採用や国家試験などの
時期の問題があるので今すぐにというわけにはいかないが
大学が秋入学にするというのなら、それに合わせて変更も可能。

記事には書いていないが、大学と社会がスケジュールを合わせて
それが定着する世の中になれば
文科省が高校以下の入学・卒業時期を変更することもできちゃうでしょ。
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要するに
トップ大学が仕掛けた秋入学がきっかけになって
幼稚園・保育園の入園式から会計年度に至るまで
日本のいろいろが秋はじまりになる可能性が出てきた、と。

で?
だから何?

留学しやすくなった学生たちは外国で“国際競争力”をつけ
“グローバル”な人材に育った上で日本へUターンして就職。
外国からの留学生も増え、大学は経営難から脱出。
国内外から優秀な人材が入ってきて企業も官庁も安泰。
祝・日本復活。

…と、そういうこと?
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by emi_blog | 2012-02-22 07:12 | 文化 | Comments(2)  

Commented by noga at 2012-03-05 21:36 x

日本語には時制 (tense) はない。
過去・現在・未来のそれぞれの世界を脳裏に描くことは難しい。
前世・現世・来世に関するインド人の教えも、日本語脳では定かでない。
「我々はどこから来たか」「我々は何者であるか」「我々はどこに行くか」といった哲学的命題は考えられない。

理想 (ideal) は、未来時制の内容である。
意思 (will) も未来時制の内容である。
理想がなければ、未来社会の建設計画もない。
意思のないところに方法はない。(Where there’s a will, there’s a way).

意思はなくても恣意 (self-will) はある。
建設的な話はできなくても、出来心はある。
問題解決の能力はなくても、事態を台無しにする力だけは持っている。
政治は遅々として動かない。人々の頭を閉塞感が襲う。

英語のリスボンシビリティ (responsibility) は応答可能性であり、自己の意思により現実対応策を考えて行使するものである。
責任は、自由意思により果たすところが大切なところである。
意思なくしては、責任は果たせない (責任はとれない)。とかく、この世は無責任となる。


http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/


Commented by emi_blog at 2012-03-06 03:53
>nogaさま

貴重なご意見、リンクをありがとうございます。私のこのユルいエントリーをnogaさまが見つけてくださった奇跡に感謝します。リンクの作品は今後じっくり時間をかけて拝読します。

薄々感づいていたことではありますが、日本向け英語教育というのはとてつもなく厄介な課題なのだと改めて思いました。えらいところに首を突っこんでしまいました。
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