Candidate

'Candidate' って日本語だと何?



オンライン辞書・英辞郎によると
『1.候補者、志願者、志望者』なんてさらっと並べてある。
例文のなかには文脈に応じて『希望者』も許容している。
志願者・志望者・希望者は本人の意思次第じゃない?
候補者も一緒にしちゃっていいのかぁ。
「なりたい」と 思ったあなたは もう候補、ってこと?
けっこう寛大だね。

『2. ~しそうな人』とも書いてある。
例文には『~になりそうな人』ともある。
うん、こっちの方がいいよ。
いいんだけど、いかんせん印象が軽い。
厄介な手続きをいくつも踏んで、怖いことをいくつも乗り越えて
長い時間をかけてようやくたどり着いた'Candidate' を捕まえて
『しそう』『なりそう』呼ばわりじゃあ、怒られちゃいそうだよ。

えーと。
薄々気づいている人もいるかもしれないけど
この疑問は「'PhD Candidate' って日本語でなんて言うんだろ?」
というところから始まっている。
そういえば私はPhD Candidate だったのだ。

日本では博士課程でさえ“学年”があるからか
'PhD Candidate' に相当する立場がないらしいんだよね。
同じ辞書で調べてみても、やっぱりない。
通常'PhD Candidate' でいる期間は短いし
一般に理解されにくい立場だし
まして日本語に訳す機会はほぼないんだろうな。

Wikipediaでは『所定科目の筆記試験および口頭試験に合格した者』。
長!
その他、近いところだとこのへん。
doctoral candidate 『博士号取得候補者』
candidate for the Doctor of Philosophy 『博士論文提出資格者』
all but dissertation 『論文未修者』

いろいろと工夫を施している様子はうかがえるが
どれも'Candidate' な感じが出せていない。
そういう、外から貼ったラベルの話じゃないと思うんだよなぁ。
ま、肩書きの威厳を保ちたい人が多いから
漢字のごろごろしたのが好まれるのかも。
だとすると一般的には『候補』と呼ぶのが無難でしょうね。
でもなぁ。

『~の卵』の類で、『~の蛹(さなぎ)』という言い方ができるなら
イメージとしてはそれが'Candidate' に近いと思うけど
伝わりにくいかな。
『しそう』『なりそう』の意味で
もうちょっとフォーマルな日本語があればいいのに。
ないならしょうがない。

というわけで私は『博士になりそうな人』で行くことにした。

'PhD Student' =『博士になるかもしれない人』
'PhD Candidate' =『博士になりそうな人』
'PhD' =『博士になっちゃった人』
これならわかりやすいんじゃない?
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by emi_blog | 2012-08-02 02:06 | ことば | Comments(0)  

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