Acknowledgement

先輩たちの博士論文を読んでみる。



アメリカの大学では卒業生の博士論文を
大学図書館経由で閲覧することができる。
基本的に誰でもアクセスできる。

それは知っていたんだけど、アクセスしたことはなかった。
私は博士課程に入ってからずっと
「なにかの間違いで紛れ込んじゃった落ちこぼれ」(本人談)だったので
自分が博士論文に着手することになるとは思っていなかった。
絶対にその前に挫折すると確信していた。

が、いよいよ考えを改めなければならなくなってきた。
どうやら私も書くらしい。
となれば体裁や章の構成など、気になるところが出てくる。
執筆の終盤に差しかかっている姉弟子のMにも
先輩の論文を見るように薦められた。

そうはいってもこの諸々定まっていない時期に
卒業生たちの立派な完成品なんかを見てしまうと
かえって圧倒されて凹んじゃうんじゃないかという不安があって
なかなかアクセスする気になれなかった。
ネガティブ思考全開。

でも、いつまでも逃げてはいられない。
意を決して見てみることにした。
去年卒業したDと今年卒業したJの2作品をダウンロード。
どちらも4MB超。PDFで499ページと323ページ。
うへー。

腰引けまくりで恐る恐る開いてみる。
DもJも、同時期に博士課程に在籍した友人。
折に触れ研究内容や経過を聞いていたので
「あぁ、あれがこうなったのね」と思うと感慨深い。
二人とも、優秀で人柄のよいところが論文に滲み出ている。

博士論文の最初のほうには家族や恩師、友人たちへの
感謝の言葉が述べられている。
Dの2ページにわたる"Acknowledgement"には
Dの彼氏Aを含む共通の知り合いが多数登場して、ほっこりさせる。

一方、Jはわずか9行。
この簡潔さも、"Dedication"というタイトルも、彼のキャラにぴったり。
個性派のJらしい。
前半の親へのメッセージに続く、後半の妻へのメッセージが
あんまり素敵なのでここに貼っておく。

To my beloved wife and soul mate, D, for being the perfect inspiration
for me to finish. Despite our 1,200 mile separation, you supported and
motivated me. You endured difficult times with strength. Now that this
phase is over, I look forward to a long, happy life by your side.

んんんんんー。
よかった、本当によかったね。
心から「おめでとう」と思う。

この旅にはちゃんと終わりがくるんだな。
そして終点にたどり着いたとき、こんな気持ちになれるのか。
それはものすごく特別な、素晴らしいことだ。

そこに私も届きそうなのか。
あとちょっとのところまで来ているのか。
そっか。
じゃあがんばるか。

というわけで図らずもencourageされてしまった。
先輩方は偉大。
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by emi_blog | 2012-10-20 02:10 | 研究 | Comments(0)  

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