里帰り

7年ぶりに母校を訪れたKさんの
里帰りにおつきあい。



Kさんは2004-05年に留学していた“先輩”。
お迎えする側なので当然のこととして
私の車で案内するつもりでいたのだが
「ぜひここで運転してみたくて」というわけで
ゲストご本人の運転、
ホスト/ガイドの私が助手席という異例の組み合わせになった。
バス通学をしていた青年がいまやレンタカーの社会人だもんね。
「ここをこうして走ることになるとは」と感動しきりだった。

まずはモールへ。
留学当時、勉強に行き詰るとここへ来て英気を養っていたそうだ。
その頃から残っている店も意外とたくさんあるらしい。
Kさんの記憶力の良さに感心する。
モール内の新しい…といってもオープンして4-5年は経つレストランで
ゆっくりランチを楽しむ。

続いて母校へ。
大学の入口が近づくとKさんはもう興奮が止まらない。
住んでいた寮や図書館、キャンパスセンターを見て回る。
日常的に使っていたエレベータや階段、図書館の指定席をはじめ
看板や廊下など、当時は気にも留めなかったであろう
『なんでもないモノたち』が
いちいちKさんの記憶を呼び覚ますようだった。

寮の最上階から見下ろす秋の風景はKさんのオススメ。
私は寮に入るのも初めてでワクワクだったが、この景色は最高。
障害物が何もないのでずっと遠くまで見渡せる。
キャンパスの建物を上から見るのも新鮮。
なによりも秋晴れに紅葉が輝いて、とても美しかった。

他にもアパートやスーパー、知り合いの住んでいたエリア、
州庁舎や博物館などの観光スポットをざっくりと見学。
どこへ行っても懐かしさと目新しさが混在しているようで
Kさんは終始感激の様子だった。

私はアメリカの他の地域や日本からのゲストを迎えて
街を案内したことは何度もあるが、里帰りに同行するのは初めて。
先導するのではなくゲストのちょっと後ろについて歩くのも
「これありました?」というタイプの説明も
今までにないおもしろさがあって楽しかった。

私自身、過去に住んだ街を再訪するのは好きなので
その見え方の変化や記憶が蘇る感覚はわかる。
でも、この場所をそういう目で見たことはなかった。
Kさん同様、私にとっても
この大学はいずれ母校になり、この街はいつか懐かしい対象になる。
その時には今とは違うモノが目に留まり、今とは違う感情が沸くのだろう。

ここを久しぶりに訪れた私は何を想うのだろう。
今の私を振り返って、どういう感想を持つのだろう。

こういうの、バーチャル里帰りっていうのかしら。
不思議な体験だった。
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by emi_blog | 2012-10-23 19:14 | その他  

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