胡蝶蘭

かかりつけのクリニックの玄関に
豪華な胡蝶蘭の鉢植えが置いてあった。



女医のT先生が長年ひとりで切り盛りしている小さな医院。
このクリニックに初めて来たのは高校生の頃だっただろうか。
近所で評判のよいお医者さんがあると聞いて来たのだった。
私はお医者にかかるのは大嫌いなので
医療機関にはなるべく寄り付かないようにしているのだが
ここだけは帰省の折に時々訪れる。

T先生は、いかにも優秀なデキる女タイプ。
はきはきした話し方ときっぱりした仕事っぷりがとてもカッコいい。
以前、「ただの口内炎」と甘く見て
診察後に出勤しようとした私を叱り飛ばし、
大学病院へ送り込んだのはこの先生だ。

大きな鉢に見事な大輪の白い胡蝶蘭。
花の陰に立て札がたっている。

「お誕生日おめでとうございます」というメッセージと
贈り主の名前。
おぉ、ご主人さまからのプレゼントだ。

診察室に入るといつもの笑顔で迎えてくださった。
「ニューヨークはどう?寒い?」
「また疲れがたまってるんじゃない?」などと話しながら診察。
「先生、お誕生日だったんですか?」と尋ねると
ちょっと照れた様子で「あぁ、先月ね」とおっしゃった。

バリバリのキャリアウーマンで
普段はプライベートな部分をまったく見せないけど
先生、愛されてるのねぇ。
そして、奥様のお誕生日にあんなゴージャスな鉢植えを贈る
日本人男性もいるのねぇ。

素敵、素敵。
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by emi_blog | 2012-11-16 11:28 | 文化  

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