“ソーシャル時代”

Cloudforce Japan (参照)というイベントの宣伝メール。
んむむー?



そのメールの中に、ソーシャルメディアの重要性を伝える目的で
それを「上手く組み込み、企業サービスそのものを変革している一例」として
こんな話が紹介されている。
フィクションかもしれないが、それはどっちでもいい。

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米国のある航空会社で、航空機が定時に到着できない事態が発生した。
そこでスタッフは、すぐさま顧客管理システムでファーストクラスの乗客情報を調査。
と同時にFacebookの書き込みをチェックする。

極めて重要な要件で、乗り継ぎを急ぐ乗客がいることを突き止めると、
到着地の空港にいるスタッフに素早く乗り継ぎができるよう誘導を指示。
空港スタッフは、機内にいる乗客の座席モニターに、誘導する旨を表示させた。
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うううーーむ。
こういうサービスが可能なことはわかる。
さほど複雑で特殊な技術を要するものでもないだろう。
この紹介メールを書いた人は、読み手が
「ほほぉ、素晴らしい」「ありがたい」「画期的」と思うと期待しているのだろう。
だから“ソーシャル時代の企業戦略や未来像を捉えるのに役立つ”イベントの
紹介メールに載せているのだろう。
これを行き届いた細やかな心配り、
一歩先ゆく現代版のおもてなしと感じる人もいるのだろう。

でもさー。
これ、普通に考えたら気持ち悪くない?
そして、何かおかしくない?
“ソーシャル時代に合わせた経営戦略”って、名前はカッコいいけど
こんなレベルの話なの?

どちらかというとこのエピソードは
「一流のサービスを得るためには自ら情報開示・発信することが不可欠。
サイバースペースを避けて情報発信を控えているようじゃ損をしますよ」
という脅しのような警告に聞こえる。

そんな世界をみんなが望んでいるとは思えないんだけどなぁ。

私は昭和の人で自己顕示欲が欠落していて臆病者なので
SNSに対して非常に警戒心が強く、消極的。
面倒くさい対策として在籍だけはしておくが、深入りはしない。
人の不安や焦りをかきたてて数を稼ぐという性質があるうちは
なるべく近づきたくないと思う。

それで損をしようと、時代遅れになろうと、それはしょうがない。
受け入れようじゃないの。

情報の洪水が起きているなら、そこで必要なのは
情報をかき集めることではなく、取捨選択すること。
混沌とした時代に試されるのは
濁流の中でしっかり踏ん張っていられる脚力ではないかと思う。
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by emi_blog | 2012-11-20 16:30 | その他 | Comments(0)  

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