感心

感心するのが苦手な人のこと。



私は非常に感心しやすい体質で
すぐに「へー」「なるほど」「すごーい」と思っちゃうのだが
世の中には感心のハードルが高いというか、
なかなか感心しないタイプの人が少なからずいる。

以下、毎度おなじみ素人の観察日記。

うまく感心できない原因のひとつに
感心された経験が少ないということがある。
感心されたことがないから、どこでどう感心してよいかわからない。
これは要するに、褒められ足りないということでもある。
“褒められ壺”がカラッポなのだ。
まずは自分の壺を満たさないと。

壺がカラッポのうちは大変傷つきやすいので
防衛本能から周囲に攻撃的になる。
ある程度満たされてくると穏やかになって
感謝や憧れの気持ちを持てるようになる。
さらに満たされて溢れるようになると
ようやくその溢れた分を他人に分け与えられるようになる。

褒める人がいない環境で育った場合は
褒めてくれる人の登場によって救われることがある。
自分が感心される機会を多く持てばそれがお手本になるから
他人に向けて感心することができるようになる。
私はハマらなかったけど、『褒め言葉の本』(参照)みたいなものも
そういう人にはいいかもね。

褒めてくれる人がいないまま大事な時期を過ごしてしまうと
壺にヒビが入ったり、底がザルのようになってしまう。
こうなると、いくら褒めても壺は溜まらない状態になり
たとえ褒めてくれる人が登場しても役に立たない。
タイミングは重要。

褒められ足りない人の中には
「他人を褒めたら負けだ」と思っている人もいるようだ。
彼らは常に優劣の戦いの中にいて
感心すること、褒めることの奪い合いをしている。
だから感心を奪おうと攻めに出れば自慢をしてしまうし
攻められた側はその鼻をへし折ろうとがんばる。
お互いに相手の弱点を穿り返して論う。

私には彼らが
自分に必要な武器を得ようと模索しているように見える。
相手を褒めない・感心しない彼らは、実は批判にめっぽう弱い。
そしてそれを無意識に自覚している。
いつか批判されたときに備えて
身を守るための武器が要るが、持っていない。
このままではやられてしまう。
不安や焦りがある。

だから目の前にいる相手を攻撃してみる。
相手の出方によって、お手本になる防衛策が見つかるかもしれない。
武器を作るためのヒントが得られるかもしれない。
感心なんかしてしまったら、せっかくのチャンスを失うから
あえてケンカ腰で相手に挑む。

この人たちに肩の力を抜いてもらうには
まず彼らの“褒められ壺”をじゅうぶんに満たし
それから彼らの“戦い”がいかに不毛であるかを理解させ
彼らが本当にしたいことは何かを考えさせる。
突き詰めればきっと彼らは
自分の弱点をどうにかしたかったのだと気づく。
それを誰かに頼って解決してもらおうとしていたことに気づく。
そこまで来たら、だいたい大丈夫。

褒められて、感心されて、人は愛情を確認する。
大人も、子どもも。
世界の平和ってそういうことだと思う。
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by emi_blog | 2013-01-12 03:35 | その他  

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