恥ずかしさ

恥ずかしいと感じる範囲というか、
恥ずかしさレベルというか、そういうこと。



日本語でいう「恥ずかしい」には
①Shyness的な、顔を赤らめて「やめてよぅ」という
内気さや気の弱さに関わる照れくささ(=恥じらい)と
②Shame的な、「けしからん」「みっともない」という
怒りや残念さ、無念さを感じること(=恥)、の2種類があるが
ここではあえて両方混ぜていく。

何を「恥ずかしい」と思うかは人それぞれ。
それだけに、相性みたいなものがあって、
「恥ずかしい」の範囲が合わない者同士というのは
付き合いづらいのではないかと思う。

たとえば、相手の自己評価があまりにも低くて
「会うのが恥ずかしい」なんて言われちゃうと
私はかなり困ってしまう。
これを褒め言葉と解釈して前向きに進んでいける人も、
相手が恥ずかしがることを好んで行うドSもいるんだろうけど
私はわりと「わかりました。では会わないでおきましょう」と思う。

英語に関して言うなら
「下手で恥ずかしい」とか「英語を話すこと自体が恥ずかしい」、
「間違えたら恥ずかしい」「勉強していると知られるのが恥ずかしい」
などがある。
これに対して私は「気持ちはわかるけど、で、どうする?」と聞く。
気持ちは本当にわかる。
だから、その恥ずかしさと、
「できたらいいな」あるいは「やんなきゃ」という気持ちを天秤にかけて、
「やっぱりやろう」となったら知らせて、と思う。

“英語を教える”的お仕事をしている人たちは
このへんの恥ずかしいレベルを経験していない場合が多い。
初心者の時代から「下手でも平気」「間違えても気にしない」
「英語って楽しい」「英語を使える自分はカッコいい」
「外国人に負けたくない」「勉強を続ける自分は偉い」などと
迷わず思えるタイプの人だったのかもしれない。
だからこそ仕事にできるほどの英語力を身に付けているのだけど、
そのぶん、他の人の「恥ずかしい」という気持ちに寄り添うことは苦手。
それでつい
「何を言ってんですか、恥ずかしくなんてないですよ。早く!」と
明るく力強く招き入れようとしてしまうのだろう。
私はそういうのにはドン引き。
「こんなことで恥ずかしいなんておかしい」と言われようとも
こっちは恥ずかしいんだからしょうがないじゃん、と思う。

恥ずかしさってのはそう簡単に捨てたりできないし
捨てりゃいいってもんでもない。
天秤の結果、「英語は恥を捨ててでもやる価値がある」と思うのも
「英語ごときで、私の恥ずかしさは変えられない」と思うのも
まったくもって個人の自由なのだ。

私は単身で外国に住んで、人前で話すのも比較的大丈夫で、
初対面を苦手としないため、恥ずかしさの範囲を
本人の認識より狭く見積もられることが多い。
私の恥ずかしさは、本人申告によると“普通”より範囲が広く、
“平均”より低いところに位置している。
恥ずかしがり屋さんなのである。

とはいえ、「会うのが恥ずかしい」は
私の恥ずかしい範囲の下限よりも下なので、
私には恥ずかしく感じられないし、
その恥ずかしさを理解してあげられない。
「英語が恥ずかしい」は私の下限に近いが、
恥ずかしい範囲には入っている。
なので恥ずかしい気持ちは理解できるが、
行動を妨げるほどではないんじゃないかなと思う。
これを恥ずかしいレベルとして高めに感じる人は、おそらく
英語に対する気負いや憧れが強すぎるのが原因だろうから、
本人にその気があるなら、恥ずかしいレベルを下げる
お手伝いをしたいと思う。

名前や顔を売ること、注目されることは、
ちょっと前まで私の上限を越えた、ありえないことだったが、
このごろはしぶしぶでも受け入れられるようになった。
上限ラインを行ったり来たりしている感じ。
だいぶ恥ずかしいけど、ギリギリ耐えられたり、
我慢してみても、やっぱり耐えられなかったり。
最近、私の周りにはなぜか鬼コーチみたいなのが増えてきて、
尻込みすればおしりを蹴飛ばされ、重い腰は強引に上げさせられ、
清水の舞台に連れ出されて容赦なく背中を押されたりするので
そういう変化が起きてきている。

「こっちへおいで!さぁ!」というような
夢いっぱいのキラキラしたお誘いの類や
「すごいでしょ、私を見て、褒めて、好きになって」系のアピールは
私の上限をはるかに超えているので、無理。
一生、無理。

ちなみに「いまどき英語もできないなんて恥ずかしい」というのは
私の恥ずかしさの範疇からはまったく外れていて
ぜんぜん意味がわからない。
英語教育をコンプレックス産業に組み入れるのはやめてほしい。

あ、違うんだよ。
英語の話をするつもりじゃなかった。

つづく(かも)。
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by emi_blog | 2013-04-15 03:41 | 英語 | Comments(0)  

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