アンバランス

できないこと、苦手なこと、やりたくないこと、
などについて。



私のできることとできないこと、
得意なことと不得意なこと、
やりたいこととやりたくないこと、
好きなことと嫌いなこと、
興味のあることとないことは
非常にはっきりしている。
特に近年、そのはっきり具合に拍車がかかってきている。

新しいことを考えたり、アイディアをふくらませたり、
人と意見を交換したり、人と人をつないだりするのは好き。
デスクワークやペーパーワークは得意。

でも、たとえば靴ひもは通せないし、
人間以外の生き物はほとんど怖いし、
時差の計算はすぐ間違えるし、
お金のことを考えるのは大嫌い。

食には興味があるけど住はそうでもなく、
衣にいたってはどうでもいい。
文章ではちょっとしたニュアンスでも
「違うなぁ」と思ったら絶対に譲れないくせに
色とか形は来るもの拒まず、去るもの追わず。

ものすごくアンバランスなのである。
そして私の周りには、この手のアンバランスな人が
年々増えてきている。
ルイトモなのよね。

バランスのとれた人から見ると、これは理解しにくいのだと思う。
「いつもはもっと食いついてくれるのに、どうしちゃったんですか」
ってなことになる。
こちらとしては、テーマが違えば食いつきが違うのは当然なのだけど
なかなかわかってもらえない。

アンバランスな人は「得意・不得意」「好き・嫌い」の差が大きく、
さらに興味のないことに対して興味のあるフリをするのが下手。
うわべだけでも取り繕っておけば、少なくとも見た目には
その差は小さくなるのにね。
だから、あるときは目を輝かせて何時間でも話し続けられるけど
またあるときは、あっという間に電源オフ、死んだような目になって、
「早く終わってくれ」オーラ全開になってしまう。

一方、バランスの良い人は
もともと「得意・不得意」「好き・嫌い」などの差が小さいうえに、
さほど興味のないことでも、相手に合わせてそれなりに反応できる。
たとえ「早く終わってくれ」と心で思っていても
生き生きした目と笑顔を保って、熱心にうなづくこともできる。

それで思い出した。
ずいぶん前に、ある知り合いのオリンピック選手が
洗濯など生活の基本的なことが何にもできなくて
「競技であんなに努力できるんだから
その1%でも頑張れば、こんなこと簡単にできるようになるのに
何故やらないんだろう?」と不思議に思ったことがあった。
当時の私はあの選手よりバランスが良かったのだろう。
でも今はわかる。
一点豪華主義は、それ以外のことに無関心なのだ。
興味のないことはやんない。
できなくても、できないまま、ほったらかし。

私はオリンピック選手とはレベルが全然違うけど
専門性が高まるにつれて偏りがひどくなり
今やどっぷりアンバランスになってしまった。
で、「それでいいじゃん」と思っている。
アメリカみたいな国に来ちゃったせいもあるが、
自分の周りにも専門性の高い人が増えてきているから
感覚がマヒしているのだろう。

専門家でバランスの良い人ってのも
いなくはない…かなぁ?
どうだろ?
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by emi_blog | 2013-04-20 00:51 | その他  

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