Lemonade Stand

アメリカの子どもの夏の定番アクティビティ、
『レモネード屋さん』の話。



先日、ランチへ向かう運転中に
うちから数ブロック先の家の前庭で
2年生ぐらいの女の子がポツンと座って
うなだれているのを見かけた。
暑い日の真昼間。
どうしたのかなと思いつつ通り過ぎ、
そのまま進んで大通りとぶつかる角に出たところで、
すべてがわかった。
女の子のお兄ちゃんと思しき男の子が
"Lemonade" と書いたダンボールの切れ端を掲げて
立っていたのだ。

よっぽど戻って買いに行こうかと思ったのだが
待ち合わせの時間が迫っていたので断念。
夕方、通ったときにはもう閉店した後のようだった。
どんな目的があってお金を集めようとしているのか、
聞いてみたかったなぁ。

アメリカの子どもは『レモネード屋さん』をよくやる。
日本だと『ごっこ』になるんだろうけど
アメリカの場合は本物のお客から本物のお金を取るから
『ごっこ』ではなく、れっきとした『商売』。
飲食物を無許可で売るので、厳密に言うと違法なのだが、
いろいろとうるさくなった現代でも、アメリカの文化として
子どもたちの『レモネード屋さん』は健在なのである。

さて、何故レモネードなのか。
子どもにも作れる、夏の人気ドリンクってことなんだろうけど
他にも理由があるのかな、と思って調べてみた。

結論から言うと、これといった決定的な根拠は見当たらない。
こちらのサイト(参照)によると、『レモネード屋さん』は
テレビ、映画、絵画、ゲーム、コマーシャルなど、
子どもの目に触れるところにしょっちゅう登場するので
それに影響されている可能性はある。
小学生の算数の問題にも『レモネード屋さん』はよく出てくる(参照)。
「X杯売ったらいくらになるでしょう?」
「このペースでX日売り続けたら、いくら儲かるでしょう?」などなど。

まぁ、実際には小さい頃から
近所の年上の子どもがやっているのを見て
「僕も」「私も」ってなるんだろうし、
親も自分が子どもの頃に経験してるから
「やってみたら?」って言うこともあるだろうし。
何故かは知らないけど、皆がやってる。
それが伝統ってもんだよね。

日本の子どもで言うなら『おつかい』的な馴染みっぷりかな。
アメリカでは子どもだけで買物に行くなんてことはないし、
徒歩では難しいからね。
“売るアメリカ vs. 買う日本”がこんなとこにも。

ついでにちょいと歴史をたどってみると、
メディアに載ったのは1879-80年頃、ニューヨークタイムズ紙が
市内の『レモネード屋さん』を紹介したのが始まりらしい。
『レモネード屋さん』の起源は1873年、
当時10歳の少年が始めたのが最初という説が有力(参照1参照2)。

こんなことを始める商才のある子は、その後どんな大人になったかと
気になってさらに調べると、彼は雑誌編集者として辣腕をふるい、
本もたくさん書いて、他にもいろんな活動をして
1921年には自伝でピューリッツァー賞を受賞していた(参照1参照2)。
もちろん資産もかなり築いたようだから、
10歳で頭角を現したアイディアマン+ビジネスマンの才能は
本物だったというわけだ。
ほほー。

いつものことだけど、日常をちょっと掘り下げたところに
おもしろネタが隠れてるよね。


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profound (2006/6/30)
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by emi_blog | 2013-08-03 03:39 | 文化 | Comments(0)  

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