脱出

久しぶりにがっつり集中して
作業ができた。



やることはたくさんあるのに、
そのために時間を確保してあるのに、
着手できない。
これ、論文執筆段階のPhD Candidate の間では
あるある中のあるある。

着手してしまえば
急発進、急加速のびゅんびゅんぐるぐるな展開になると
わかっている。
ある部分ではそこに突入したくなくて現実からの逃避を図り、
またある部分では、いざとなったら
多少のことは挽回できるだろうという驕りによって
「まだいいかな」と甘えが出る。
下手にいろんな経験をしてしまっているから
この先のことが具体的に予測できていて、
言い訳も上手で、タチが悪い。

それでいて、非生産的な時間を過ごした後には
罪悪感や焦りや自己嫌悪や後悔など、各種の嫌な思いをする。
新入生が課題や試験に追われる姿がまぶしくて
自分にはもうあの“若気の至り”が機能しないことを痛感する。

ここを脱出するには、書くしかないのだ。
一文字書けば、前へ進む。
一文字分、ゴールに近づく。
誰も代わりに書いてはくれない。
自分が書くしかない。
そこまでわかっているなら、やればいいのに。

あっという間に駆け抜けていくタイプの人もいるけど、
多くのPhD Candidate が、この恐ろしい暗黒の闇に襲われ、
心身ともに、なかなかの仕打ちに遭う。
先輩方が言っていた"torture" という語の意味がやっとわかる。
耐えかねてdrop out するのも無理はない。

一日も早く抜け出したいのだけど、方法がわからない。
闇はどんどん深まっていく。
自力でどうにかしなくちゃいけないのに何かを待っているような、
自分で決着をつけられるのに永遠に終わらないような、
疲れていないのにぐったりしているような、訳のわからない日々。

そして今日。
丸一日、作業に没頭することができた。
気がついたら、ずいぶん時間が経っていて
頭がふわふわしている。
この感覚、知ってる。
ずっと忘れてた。
あぁぁ。
呼吸が楽。
身も心も軽くなって、生きた心地がする。

もうあの闇には戻りたくない。
このまま最後まで、止まらないでほしい。
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by emi_blog | 2013-10-01 14:02 | 研究  

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