コーチ研修-6

はぅゎぅゎ。
今日もしごかれた。



今日の実習は「紛らわしい文法の説明」。
前回の授業の最後に
「次回はこれをやってもらいます」と
講師Rのお手本を聞いた。
お手本のテーマは「現在単純と現在進行」
"I do" と "I'm doing"の違い。

会話を自然に運びながら、
学習者の混乱している部分にズバッと切り込み、
分かりやすい説明と例文の練習を入れた
それはそれは見事なセッションだった。
確かにこれなら、セッション前に
「なんとなく知ってはいるけど、いまいち」
「はっきり使い分けできないから、自信がない」
と言っていた学習者を
「なるほど。わかった!」に変えることができる。

いやぁ、素晴らしい。
勉強になった。
ただ、これをやれって言われてもねぇ。

紛らわしい文法項目というのは、「時制」のほか、
「品詞」「加算・不加算」「形容詞と副詞」
「未来:"will" と "be going to"」「仮定法」「助動詞の意味」
「動詞+'-ing' と 動詞+'to'」「接続」「間接話法」などが
マニュアル上にリストしてあるのである程度は絞り込めるが、
授業でどれが“お題”になるかはわからない。
このマニュアルには“こたえ”は書いてないので
各項目について、「自分だったらどう説明するか」を
考えなくてはならない。

そういえば私はここ数年、英語で文法説明をしていなかった。
しばらく眠っていた文法書を引っぱり出して
昨夜から申し訳程度に復習を始めた。
そりゃ文法書を見ればどう説明していたか思い出すけど
こういうのは反射的にできなければダメなわけで
錆を落とすのに一夜漬けでは間に合わないのだった。
「明日は八つ裂きになるな」と覚悟した。

でもまぁ仕方がないので授業に臨む。
みんなどことなく緊張している。

Small Talk からぬるぬるっと決まったお題は
「時制」のうちの「過去単純と現在完了」。
"I did" と "I've done"の違い。
さっそくリレー式のロールプレイが始まる。

予想どおり私はボロボロだったが
他のみんなもボロボロだった。
ネイティブも、ネイティブライクも、
英語教育歴もコーチ歴も関係なく、全員ボロボロ。
まったく、なんというトレーニングでしょう。
日本のモンスターペアレンツなら
「うちの子をこんなに傷つけて」って訴えてくるよ。
日本の客なら「こっちはカネ払ってるんだぞ」って怒るよ。
文科省にはこんな研修を認可する勇気ないよ。

私はこの研修を知って受講を決めた頃、
「日本の英語の先生たちにじゃんじゃん受けてもらいたい」
と思っていた。
今はちょっとどうかなと思う。
あいかわらず受けてもらいたい気持ちはあるけど
日本の英語の先生方は「カッコいい自分」を保つことが大事で
それに慣れている人が多いので
この厳しさには耐えられないかもしれないから。
凹むぐらいならいいけど、自信を失って
再起不能にでもなられたら困る。

ロールプレイ後のディスカッションでは
"Cruel" "Tough" "Hard" "Awful" "Exhausted"
「良い例のひとつも浮かんでこなかった」
「行くつもりのなかった方向へ焦点が動いていってしまった」
…等々、反省だらけ。
文法の説明には綿密な準備が要る。
講師Rは、あえてそれをアドリブで、とっさに、
しかも会話の自然な流れの中で説明することを
私たちに体験させたかったのだろう。
ま、準備万端でレクチャー方式だったら
上手に説明できて当たり前だもんね。
いつでもどこでも、どう聞かれても、
コーチは相手の求めるところをパッとつかんで
前頭葉前皮質に収まる小ささに編集した
簡潔でわかりやすい説明を提供する。
それによって学習者側はすっきりし、
脳が学習を吸収する率が格段に高まるのだ。

そしてシメに、同じお題でRのお手本を聞く。
会話が進むにつれ、学習者のモヤモヤはみるみる晴れていき、
最後にはちゃーんと「なるほど。わかった!」にたどり着く。
音声のみの授業なので顔は見えないけど
やる気になった受講生の目の輝きが想像できる。

すごい。本当にすごい。
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by emi_blog | 2013-12-14 00:19 | 仕事  

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