自己分析

自己分析ができる人、できない人、
できるけど慣れていない人、について。



私にとって自己分析は日常的なアクティビティなので
つい最近まで知らなかったのだが
「自己を見つめる」というのは多くの人にとって
しんどい作業で、できればやりたくなくて、
やらなきゃいけないとすれば就職・転職活動のときぐらいで、
基本的にはやらないものらしい。

コーチングで「気づき」をもたらすためには
どうしても自己を見つめてもらう必要がある。
そこへ導くためのThinking Questions
(考えさせる質問)を投げかけると、
自己分析ができる人か、普段からしている人か、
しないようにしている人かによって、反応が異なる。

自己分析ができ、それに慣れている人は
Thinking Questions をそのまま受け止め、よく考える。
考えを巡らせながら、慎重にゆっくりと答える。
自分の口から出た答えを自分の耳で聞き、反芻する。
自分の考えが深まり、変化していく感覚を楽しむ。
これができる人は「気づき」が早い。

自己分析を就職など特別な場面でしか経験したことがない人は
懸命に取り組もうとはするものの、答えが整理できず、
「こうかな、いや違うかも」と、とっ散らかる。
こちらで受け取り、整理をして返すといくらか解決するが、
慣れない思考作業にグッタリと疲れてしまうので
一度にじっくりと、というわけにはいかない。
考えるための体力が持たないのだ。
一回の作業を短時間に留め、日を置くなどして
少しずつ、気長に丁寧に進めていくと
徐々に慣れてきて、深く考えられるようになる。

自己分析を回避しようとする人は
Thinking Questions に対してまっすぐに答えない。
即答をしようとし、言葉数が非常に多くなる。
一般論に広げて、無難な答えで乗り切ろうとしたり、
筋違いの答えを出したりして、とにかく早く完了したがる。
おそらく本人は無意識なのだが、
要するに相手を煙に巻こうとしているのだ。
軌道修正してもう一度考えてもらうように持っていくと
まるでウナギのようにスルリとすり抜けて、捕まらない。
この場合は、本人側の準備が整っていないと判断し、
自己分析は延期。
まずはコーチとの信頼関係を築き、本人の準備が整い次第、
改めて自己を見つめる機会を設ける。
このタイプは「気づき」まで最も時間がかかるが、
諸々の自己防衛がほどけ、鎧を脱ぐことができると、
大きな「気づき」を得て、劇的に変化する可能性がある。

大まかなタイプや傾向はあっても、実際には程度の差もあるし、
同じ人でもいつも同じ反応とは限らない。
本当に二人と同じ人間はいないのだと実感する。
だが、それぞれが自己の成長を望み、目標に近づこうとする限り、
全員もれなくゴールにたどり着けるのだと思う。
ただ方法が違うだけ。
それを見極めて、適切な道を示すのがコーチの仕事。

毎回毎回が新鮮な真剣勝負。
このヒリヒリ感がたまらない。
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by emi_blog | 2014-01-12 23:50 | 仕事  

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