寡欲

欲が多いことを良いとは思わない。
では、欲は少なければ少ないほど良いか。



心を成長させるのには、欲望を少なくするのが最上の方法である。
欲望の少ない人で、良心のない人はわずかである。
欲望の多い人で、良心のある人はわずかである。
―孟子(参照

「少欲知足」(参照

足るを知る者は富む
―老子(参照

He who is not satisfied with a little, is satisfied with nothing.
― Epicurus (参照

多欲の人は利を求むること多きが故に苦悩もまた多し
少欲の人は求め無く欲なければ則ち此の患いなし
―釈迦(参照

…ふむ。
なんだか錚々たる顔ぶれだね。
こんなすごい人たちを相手に楯突くつもりはないけど。
でも、そうなの?

「恬淡寡欲」って、現代語でいうところの「草食系」だよね?
解説(参照)には「不満」「いらだち」「憂う」なんて
言葉が並んでるよ?

まぁこれは欲というよりやる気や貢献度の話か。
それに、たとえ周りからの評判が悪くても、
本人たちの自己評価や満足度としては悪くないのか。

イヤ、でもさ。
欲が、それも自分への直接的な利を求める欲が少ないというのは
一般に理解されにくい。
やたら持ち上げられたり、その一方で警戒されたり、
ありもしない企みを暴こうとされたりして面倒くさい。
「偽善」「バカにしてる」「嘘だ」などと言われて、
傷つくこともあるんだよ?

まぁ誤解は付き物だから、しょうがないけどさ。

何の因果か、いろんなお鉢が回って来る私みたいな人は
欲が少ないと不都合よ?
金銭欲でも名誉欲でも自己顕示欲でも、
もうちょっとあったら、ラクに楽しくこなせること、たくさんあるよ?
欲があれば、怒りも自信も持てそうじゃない?

じゃあ欲がほしいかと言われると、まぁそんな欲もないんだけどさ。

確かに欲が少なくて助かることはある。
幸せを感じやすいとも思う。
でも、なさすぎて困ることだって、あるんじゃないのかなぁ?


【関連記事】
多欲 (2014/5/9)
“リアリスト” (2012/4/5)
欲求型 (2012/8/13)
理解 (2013/3/7)
[PR]

by emi_blog | 2014-05-10 01:48 | その他  

<< 『日本人なら必ず誤訳する英文』 多欲 >>