うろ覚えゲーム

在外日本人ならではの遊びをご紹介。
うっかり英語教育仕立て。



この地域に長く住んでいる日本人と会って
「イマドキの日本の芸能人」の話をするのが
結構おもしろい。

国外に住んでいると言っても、現代のことなので
ネットを通じていろんな情報が普通に手に入る。
ケーブルテレビなどで日本の番組を見ている人もいる。
「これ、いま日本で流行ってるらしいですよ」という情報を
それぞれが日本から受信していて、持ち寄って交換しているから
意外と日本に住んでいる人より日本のことに詳しかったりする。

とはいえ、やはり穴が多い。
私の周りの人たちは忙しく、それぞれが専門を持っていて
一日中ネットにかじりついていられる人たちではないから
日本の芸能情報のように、知らなくて困らない情報を取りにいくという
優先順位の低い行動のために使える時間はとても少ない。
英語教育にたとえるなら、仕事も生活もすべて日本語で、
じゅうぶん忙しくて、勉強できる時間は移動中だけという状況で、
学習に直結しない+短命の可能性が高い新語を覚えるようなもの。
貴重な時間の使い方として、普通はそんなことしない。

さらに、ここはニューヨークシティなどと違い、
日常的に“日本”が目や耳に飛び込んでくるという場所ではない。
日本人同士が会う機会も少ない。
日本における英語と同じように、ネイティブ環境とは程遠いわけだ。
放っておけばどんどん忘れるし、なにしろ使う機会がないから、
「知ってはいるけどサビついてる」という状態になりやすい。
「ニュースのヘッドラインで見た」など、カタコトの芸能情報を
たどたどしく発するのみ。

早すぎたり遅すぎたり、キャッチする日本の情報にムラがある中、
特に芸能情報は突発的に高速で展開するし、
人物にしろ現象にしろ固有の要素が多いので、難度が高い。
政治や経済、スポーツのように、知識の応用が利かないのだ。
英語が苦手な日本人がアメリカの学校へ入ったとき、
数学や理科、音楽、美術、体育などはどうにかなっても、
社会や国語は厳しいのと同じ。

この状態で、あえて「イマドキの日本の芸能人」の話をする。
顔は出てくるけど名前は知らない、とか、
「XXに出てた人」と「YYに出てた人」が同じ人だとわかるまで
少し時間がかかるとか、
Aさんが名前の最初の文字を言い、
Bさんが「あ、わかった。○○さんの奥さんだ」
Cさんが「あ、じゃあxxに出てた人?」
で、Dさんが名前を言って、全員で「それそれ!」とか、
おもしろいことが起きる。
英語学習で初級者が集まって、協力して、非効率な回り道もしつつも、
なんとかコミュニケーションを成立させるのに似ている。

この状態で、あえて「好きな芸能人」を言い合ってみる。
たとえばAさんが一人を挙げたら、それに似たタイプと思われる人を
他の人が挙げてみる。
たいていの場合、ぜんぜん出てこない。
ようやく出てきても、しっくり来ない。
ボキャブラリーが少ない、表現が乏しいって、こういうこと。

自分が日本にいた頃の話を持ち出して思い出を語る場ではないので、
できるだけ新しい情報を出そうと、みんなでがんばる。
そこがおもしろい。

この微妙な記憶を呼び出しているとき脳の働き方は、
うろ覚えのお絵かきゲームをしているときに近いと思う。
ミッキーマウスなど、絶対に見たことがあって、
知ってるに決まってるんだけど、
いざ描こうとすると意外と描けないっていう、あれ。
スマホはあっても、頼らないでがんばる。
これ、ストレスにならない程度にしておけば
脳トレとして効果がありそうな気がする。

で、終了後は検索して復習。
英語学習でも辞書を引いたり、用例を調べたりするのは
とっても大事だからね。

お試しあれ。
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by emi_blog | 2015-04-24 06:40 | その他 | Comments(0)  

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