B教授

音声学のB教授は
すごい勢いでしゃべる。



大柄でオーバーアクション。
教室の端から端までフルに使い
動き回りながら息もつかずに話し続ける。

「さて、これから母音について説明するよ。
先に言っておくぞ、母音は簡単に思えるかもしれない。
そのとおり、母音はいかにも単純だ。
そこで君たちは“オウ、音声学なんて簡単じゃん”と思うかもしれない。
しかーし、ちょっと待て。
先に言っておくけどそれは母音だからなんだ。
まず最初に簡単な方から入るからなんだ。
すぐにもっと複雑な、つまり子音のことだけども
複雑なところに入っていくからな。
でも今日はまず母音から始めよう。
どうやって始めるかって?それを今から説明するよ」

…というようなことを一気にダダダダーっとしゃべる。
意識的に止めないと止まらないらしく
「よし、じゃあちょっとここで止めよう。
質問を聞かなくちゃな。コメント、質問、提案どんなことでも。
はい、ふんふん。あーいい質問だ」
というのがところどころに入るが
あとはもうひたすらしゃべる。

専門はアフリカの言語で
不思議な音がいろいろ出せる。
講義の構成はよく練りこまれており説明がわかりやすい。

授業前の数分は“本番前”って感じで
メモを手に段取りを頭の中で走らせている緊張感がある。
で、いったん授業が始まったらそれが
一挙に溢れ出す。
プロフェッショナルだ。

私が日本語教育でかじった程度の音声学は
たった2週間であっさりカバーされてしまった。
ここから先は未知の世界。
B教授の怒涛の勢いに必死でついていかなくては。
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by emi_blog | 2007-02-01 18:47 | 学業 | Comments(1)  

Commented by emi_blog at 2007-02-09 12:25
<追記
「早口すぎる」とクレームがあったらしく今日の授業はいつもよりトーンダウン。
B教授もやりにくそうだったし何だかさみしい感じでした。アメリカ人に教えるって大変。
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