思い出

なんのヒネリもなく
思い出したことをただ記録。



子どもの英語教室において
誕生日はもっとも重要なイベント。
「今日誕生日なんだよ」と言われる前に
おめでとうを言ってあげたい。
受け持っていた生徒数が多かった頃は
ほとんど毎日カレンダーに印があった。

離れて何年も経つが
時々ふと元生徒の誕生日を思い出すことがある。
5月1日。今日はSの誕生日。

電器屋の息子Sは小学校から野球部のエース。
学校でも近所でもみんなの人気者だった。
人気は才能だなぁと思ったのは彼がきっかけだ。

スポーツだけでなく勉強もできた。
オトナな考え方と子どもらしい素直さを併せ持っていて
個人面談の時、お母さんに
「どう育てたらあんなにバランスのいい子ができあがるんですか」
と質問したことがある。

中学に入り、タイプの違う人気者・Kと同じクラスになった。
軟派と硬派の2大モテ男、夢の共演。
ふたりはすぐ仲良くなり
そのうちオシャレを競ったりするようになった。

数学の先生はこのクラスに悩まされていて
よく相談を受けたものだ。
確かに休憩が終わってもコンビニから帰ってこないとか
屋根に上っているところを注意したりとか
世話の焼けるヤツらだったけど
私は大好きだった。

男でも女でも中学が違っても
新入りでも古株でも成績のいいのも悪いのも
不思議なくらいうまく溶け合っているクラスだった。
SとKのコンビが持つ絶大な求心力のおかげだったのだろう。
Sの試合の時もKがケガで入院した時も
クラス全体がひとつになっている感覚があった。

授業が終わってもなかなか帰らないので
追い出すのもひと仕事だった。
が、最後の授業の日は全員あっけなく帰っていった。
ビルの出口で見送って教室に戻ると
黒板いっぱいにメッセージが書かれていた。
いつまでも消せなくて帰りがずいぶん遅くなった。

Sは今日で二十歳になったはず。
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by emi_blog | 2007-05-01 18:40 | その他  

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