おばちゃん

“おばちゃん”と呼ばれること、について。



私には呼び名がたくさんある。

子どもの頃から
「…って呼んでね」というほどの
確固たるものがなかったので
自由に呼んでもらっていたら
名前だったり苗字だったり
そのアレンジだったりがいろいろできた。
職場の都合でついた名前もある。
一人しか使っていない、という
マイナーなものもいくつかある。

私の呼び名は私に所属していないので
呼ぶ側の人が好きに使えばよいと思っている。

冬休みは子どもに会う機会がちょくちょくあった。
私は基本的に“おばちゃん”というスタンスで臨む。
子どもから見て
おかあさんと同じかそれ以上の年齢であれば
“おばちゃん”の方が自然だろう。

英語講師としての研修で初めて教室へ行き
授業見学をしていたとき
幼稚園児の生徒が近寄ってきて
「ねぇ、誰かのおかあさん?」と聞いた。
当時、私はハタチそこそこだったけど
ありえない話じゃないし
子どもの目線を習った始まりだったので
よく覚えている。

ところが子どもに対し私が一人称で
「おばちゃんはね」と話しかけようとすると
その子の親が先回りして
私を“おねえさん”に設定することがよくある。
子どもに社会性を教える場に居合わせた者として
そのご家庭の方針を邪魔するべきではないし
何より子どもを混乱させたくないので
そういう場合は“おねえさん”と呼ばせておく。
ただし「おねえさんはね」とは言いにくいので
一人称を使うとすれば“私”になってしまい
子どもとの距離をちょっと感じさせる。

自覚と社会性って難しい。

私は若いヤツらから見たら立派に“おばちゃん”だし
お気に召さないことを言おうものなら
“ババア”と言われてもしょうがない。
その一方で
他人を“ババア”と呼びつけるということが
社会的に好ましくないことは知ってほしい。

また世の中には年齢に関わらず
“おねえさん”を自覚している人もいる。
たとえば私が“おばちゃん”を植え付けてしまった子が
そういう“おねえさん”に会ったとき
トラブルにでもなったら気の毒だ。

日本の呼び名はややこしいけど
とてもおもしろい。
外国風に名前で呼び合ったらこうはいかない。

ところで
“おじさん”と“おばさん”、
“おっちゃん”と“おばちゃん”はペアだけど
“オヤジ”の女性版は何だろう。
どうも男性用の方が細分化されているような気がする。
スタイリッシュな大人の女性は
なんて呼ばれてるんだっけ?
[PR]

by emi_blog | 2009-01-24 00:53 | ことば  

<< Magic Dust 仕方なし >>