Small World

「世間は狭い」と言うよ?
言うけどさ。



Sは同じプログラムに今学期から新しく入ってきた。
クラスで週に一度会い、
隣に座ることがあればちょっとしゃべるくらいで
基本的には単なるクラスメートだった。

…先週までは。

授業後、たまたま一緒の方向へ歩いていた。
Sはアメリカには5年ほど住んでいるが
学生として初めての学期で
ペーパーのことをものすごく心配していた。
「何か手伝おうか?」と私が言ったことがきっかけで
メールアドレスを交換した。

メールで時間などを決めて
昨日Sのオフィスを訪れた。
ん?なんとなく見覚えがある。
ブレイクで他の教授方は出払っているというのに
Sの隣のオフィスには仕事中の教授が。
同僚であるSが声をかけて私を紹介する。
「あ!F教授!」
なんと2年半前、見ず知らずの私の
進路相談に乗ってくださったF教授が。
「で、その後どう?」
「ええ、おかげさまでまぁなんとか」的な会話を交わす。

そしてSのオフィスでペーパーのお手伝い。
一息ついてお茶をしつつ雑談。
Albanyに来た経緯やプログラムのこと
これまでのキャリアなどを聞く。
PhDなんて全然考えていなかったのに
K教授のお力添えでここに至るあたりが似てるなぁと思った。
で、まぁ自然なかんじで
「一人暮らし?シェア?」という話になった。

「一人暮らし。Studioなの。」
私もStudio。Studioってあんまりないよね。
どこらへん?近く?
「うん、ここから車で7分ぐらいのとこ」
へぇ。私も7分ぐらいだよ。近いのはいいよね。

そのくらいでまたペーパーの話に戻って少し作業をし
終わってそろそろお暇、となった。

「今日この後の予定は?」
アパートへ帰って勉強。
「アパートはどこ?」
W通りの奥まったとこ。
「え?うちもだよ?」
え?私はSっていうアパートだけど。
「えええええ?私もそこだよ!」

私もSも興奮状態で
アパート内のどこのエリアかお互いに聞く。
住所そっくり。番号違い。
「え?それってどの建物?」
図を描いて説明。
「真正面じゃん!!」
いつから住んでた?
「約2年前から」
私も!

Sが二つの建物の間にある道路を指して
「私いつもここに車とめてるよ」と言う。
どんな車?何色?
「グレーのH車。C種。」
えええ?私の車と同じだよ。
あ、待って。いつもキッチンから
“私のと似てんなぁ”って思って見てた、あれじゃない?
持っていたリモコンキーもそっくり。
「ちょっとーすごくない?」

残念なことにSは今月末でA市へ引っ越すとのこと。
せっかくご近所だったのにねぇ。
それにしてもまた遠いとこへ引っ越すね。
「ここ気に入ってんだけど家賃が高いから
彼氏の家の余ってる部屋に住むことにしたの」。
なるほどね。

あ、ちょっと待って。
実は私、このアパートのStudioが空くの待ってるのよ。
「えぇ?そうなの?
じゃあ私の部屋を引き継ぐ?」。
アリかも。

というわけで今日はアパートで会うことにした。
本当にまん真正面の建物からSが出てきた。
まずはうちへ来てもらう。
「壁に家族の写真を貼ってるとこまで似てるねぇ」とS。

続いてSの部屋を見に行く。
途中の道を渡るとき「これ、私の車」とSが指さす。
本当にそっくりだわ。
私はガレージ借りてるからそこに入れてるんだ。
「ああ、私もガレージ借りてるんだけど
天気がよくて路上に空きがあるときはここへ停めちゃうんだ」。
もうお互いに聞く前からニヤニヤしてたけど
いちおうどこのガレージか確認する。
ものすごく近く。もう驚かない。
「やっぱりね」。

Sが「あ、そうだ。車のことで何かあったら
うちの彼氏が詳しいから何でも言って」と言う。
おーそれはありがたい。
「もし引っ越すことになったらemiの方のも手伝うし」
助かります。
「彼クリスチャンだから人助け大好きで。
もともと私もそうやって出会ったんだけど」

…。
!!!
点と点が線になるってこういうことね。

待って。彼氏の名前は?
やっぱり?

…芋づる式に知ってる名前が出てくる出てくる。
「えええ?本当にどうなってんの?」
Sの部屋で写真を見せてもらい、すべて確定。

スモール・ワールドにもほどがある。
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by emi_blog | 2009-04-09 17:31 | その他 | Comments(0)  

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