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Framework

Theoretical Framework。
早い話、お手本ってことだと思うんだけど。



どっかの誰かがやったことを読んで
共感したり感銘を受けたりして
「私もコレで行こう!」となると
いろいろと都合がいいらしい。

前例に倣って
そっくりそのまま忠実に再現するというのは
シロートが思うよりずっと高度な技術を要する。
Replication(複製)だって立派な作品だ。
別の言い方をすれば
新人のアイディアなどアテにされていない
ということでもある。
前例がないということは
価値がない可能性が高い、と。

つまり新しい研究とは
ほぼもれなく古い研究の上塗りなのだ。
研究の第一歩は
すでにある研究にどんな手垢がついているか
調べまくること。
そのうえで手垢の色やかたちを変えてみたり
手垢の薄いところや取れかけを探してみたり
手垢の上から同じ手垢をつけたり。
“科学の進歩”とはそういうことらしい。

ひょうきん族→ごっつ→めちゃイケ→はねトび
みたいなことかしら。
“進歩”って…高が知れてるね。

さて。
私はこういうのが苦手。
案の定“お手本”が見つけられない。

「あると都合がよい」というからには
なくても構わないだろうと
しばらく探してもいなかったのだけど
「あった方がいいんじゃない」
「探し方が悪いんじゃないの」
「ないはずないと思うけどねぇ」などと
近頃あんまりうるさく言われるので
これはひとつくらい持っておいた方が
静かに暮らせるなと思うようになった。

また、私の説明が下手なせいか
伝わらない人にはどうしても伝わらないので
面倒くさくなってきたのもある。
「XXのパクリです」と言えば説明が省ける。

そもそもお手本を後から探すという時点で
正攻法じゃないのだけど
まぁそこはナイショにしておいて
初めからあったことにしちゃいましょう。

しかし、難しい。
「強いて言えばこれ…かなぁ」ぐらいのが2-3個。
どれもいまいち決め手に欠ける。
せっかく出だしイイ線いってても
読み進むうちに少しずつ離れていったり
近いところにいるのに
角度みたいなのがズレていたりして
ぴったり来るのが見つからない。
これじゃバチッと効かないよ。

もしそっくりさんが現れたら
私がやるまでもないので
すぐに撤退できたかもしれないのに。
逆に誰にも注目されていないとわかったら
たぶん無駄か不可能なんだから
私もやめとこう、となったのに。

微妙にかすりつつ
あんまり似ていないという
中ゅーぅ途半端なことになりそうだ。
ぶー。

by emi_blog | 2009-11-29 23:18 | 研究 | Comments(0)  

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