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干支

干支の使い道について。



私は干支を使わない。
12個あることと、猫が入っていないことは知っているが、
「ね」から始めると後半が言えない。
先月末、父の年賀状を作ったので
来年の干支が「うま」だということは知っているが
たぶんひと月もすれば忘れてしまう。

子どもの頃からのなんとなくなイメージで、
干支がすらすら言えて、
「あの人はイヌだから何さい」とかがパッとわかるのは
おじいちゃんおばあちゃんだと思っていた。
日本にまだ西暦が根付いていない時代に育って、
年号をいくつかまたいできたような人にとっては
年を数えるのに干支がいちばん身近で便利なんだろうと
勝手に解釈していた。
時間とか方角とかも、時代によっては
干支で言った方が早いって人がいたんだろうから
そんな感じかな、と。

ところが最近になって、日常会話に干支を使う人に
立て続けに会った。
しかもアメリカで。
いずれもお年寄りではない。
初対面の人を相手に「なにどし?」と聞いていた。
カルチャーショック?ジェネレーションギャップ?
よくわかんないけど、とにかく私にとってはかなり衝撃的だった。

「なにどし?」という斬新な質問にもビックリしたが、
その答えに対して即座に「あ、じゃあ私より1つ上」などと
暗算で答えが出せることにも驚いた。
私は「ね」の次が「うし」ぐらいのことはわかるけど、
「うし」の前は、すぐには答えられない。
「う」の前なんて紙とペンがないと無理だし、
「ひつじ」とか言われちゃったらもうお手上げ。

干支から入るのは、年齢を聞かないための配慮なのだろうか。
でも、たとえば3種類ぐらいしかないならともかく、
干支は12年に1個しかないから
まず間違いなく年齢を特定できちゃうよね。
実際、「なにどし?」の後、「ってことはXさい?」と確認したりして、
結局年齢も聞くんかい、ってことになってたし。
なんのこっちゃ。

さらに驚いたのは、1ヶ月ほどのうちに
まったく同じことにまた出くわしたこと。
「なにどし?」と尋ねたのは、前回とはまったく別の人物。
二人の間に関係はない。
出身地も、アメリカへ来たときの年齢も、日本在住歴も、職業もまるで違う。
共通点があるとすれば、二人とも日本人。女性。おそらく同年代。

在米日本人独特の文化なのかなぁ。
それとも、ひょっとして最近流行ってる?

ウラシマだけは嫌なので
今度帰国したら調査してみよう。


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by emi_blog | 2013-12-31 19:20 | 文化 | Comments(0)  

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